こんにちは!「くろすこあ」中辻です。
AI時代のおとずれを感じます。
みなさんにとってなじみのあるもので言えば、ChatGPT(チャットジーピーティー)でしょうか?
他にもマイクロソフトのcopilot(コパイロット)やグーグルのGemini(ジェミニ)などの人工知能が次から次に私たちをびっくりさせています。
これらは、第三次AIブームと言われています。
ですが、これは「ブーム」では終わらないでしょう。
ライト兄弟が飛行機を作ったように。
馬車が自動車に置き換わったように。
スティーブ・ジョブズがiPhoneを作ったように…。
私たちの生活を一変させるものであることは間違いありません。
今の子どもたちが大人になるころ、さらに進化したAIと共に仕事をすることは確実です。
今回は、
「本当に今のままの教育でいいの?」
「丸暗記ばかりさせて意味があるの?」
「日本の教育は本当に大丈夫?」
と日頃からお子さんの未来を真剣に考えておられる子育て世代の親御さん向けに、AI時代を生き抜くために必要な力についてお伝えします。
変わらない日本の教育
AI時代に必要な力についてお伝えする前に、そもそも、なぜAI時代に必要な力を身につけなければいけないのかにフォーカスしてみましょう。
1つの原因として、「今の教育システムに問題がある」ことが挙げられます。
ここでは、変わらない日本の教育について、見ていきましょう。
①カリキュラムの固定化
変わらない日本の教育の1つ目は、カリキュラムの固定化です。
日本の教育カリキュラムは、基本的に「詰め込み教育」と見なされがちです。
内容が決まったテストのための知識の暗記に重点を置いています。
実際に、大学入試が学力テスト100%であることが多いため、そこから逆算した暗記教育になってしまっています。
例えば、大学受験をする高校時代には、学校は「国公立大 合格◯名」といった実績を掲げます。
大学受験の大手塾や予備校も同じ実績で生徒を集めます。
高校受験をする中学時代も同じで、中学受験や小学校受験、はたまた幼稚園受験をする場合も以下同様です。
この一連の受験システムと、そのためのカリキュラムというレールを敷くことで、一見合理的に見えます。
ですが、暗記中心の受験教育形態は、AI時代に必要とされるスキルの育成をさまたげています。
②教育の量的な課題
変わらない日本の教育の2つ目は、教育の量的な課題です。
もちろん、量が多いという意味での問題点になります。
昨今のテレビ、新聞、ネットニュースなどでの情報でもご存知の通り、学校の先生たちは過重労働です。
その原因は、事務仕事や形骸化した作業もあります。
ですが、大きな要因として「〇〇教育」が多すぎるということがあります。
その証拠に、私が今から1分間で思いつくものをかき集めてみます。
情報教育、ICT教育、著作権教育、ネットリテラシー教育、ネットモラル教育、SNS教育、プログラミング教育、特別支援教育、インクルーシブ教育、ユニバーサルデザイン教育、外国語教育、国際理解教育、ボランティア教育、多文化共生教育、人権教育、主権者教育、戦争教育、図書館活用教育、NIE教育、小中連携教育、幼小連携教育、消費者教育、LGBTQ教育、性の多様性教育、起業家教育、キャリア教育、環境教育、自然体験教育、福祉教育、安全教育、交通安全教育、道徳教育、心の教育、食育、健康教育、博物館教育、動物愛護教育…
ここまでで、37個です。(疲れました。汗)
もちろん、他にも、「金融教育」や「マネーリテラシー教育」などのお金に関する教育や、AIにない読解力とされる「総合的読解力教育」などもあります。
学校現場はこのような現状であり、創造的な教育プログラムや新しい教育方法をためしていく余裕がないのです。
③教育の改革への抵抗
変わらない日本の教育の3つ目は、教育の改革への抵抗です。
伝統的な教育方法や価値観を重んじる文化が、教育システムの改革をストップしている場合があります。
例えば、「私の子どものころは…」「先生の子どものころは…」「お母さん、お父さんのころは…」のように、すべての人々が教育を受けたことがあることが、悪い方向にも作用します。
私もついつい子どもに言いがちですが、社会も、学ぶ子どもも、教育ニーズも、時代が変われば変わることは当たり前ですね。
④学習の個別化ができていない
変わらない日本の教育の4つ目は、学習の個別化ができていないことです。
子ども一人ひとりの興味や能力に合わせた個別の学習計画の提供が不足しています。
実際に学年で学ぶ内容が決まっています。
塾や予備校でも同じく、受験というゴールがあるため、どうしても学びの期限というものがあります。
ですが、AI時代には、自律的かつ柔軟な思考が求められるため、個々のニーズに応じた教育が重要です。
AI時代に必要な力 5選
さて、ここまで変わらない日本の教育について見てきました。
問題は、先生や子ども、保護者だけの責任ではなく、国民全体のもっともっと根深いところにあることがお分かりいただけたと思います。
では、AI時代に必要な力はどのように身につけていくのか。
今の時点では、親御さん1人1人が意識して、変えていくしかないと思います。
ここでは、実際にどのような力が必要なのかを「AI時代に必要な力 5選」としてしぼってお伝えします。
親御さんが、習い事を考えたり、家庭教育の工夫をしたりする際、ぜひともご参考にしていただきたいです。
①問題発見力
1つ目は、問題発見力です。
注意していただきたいのは、「問題解決力ではない」ということです。
AI技術が進歩し、多くの業務が自動化される中で、人間特有のスキルがより価値を持つようになります。
その中でも、問題を見つけ出し、新しい解決策を考える能力は、AIには難しい部分です。
例えば、ChatGPTに何を検索させるかを決めるのも人間です。
②行動力
2つ目は、行動力です。
AIは多くの問題の解決方法を提案したり、答えを出してくれたりします。
テクノロジーが急速に進化し、情報があふれるこの時代において、考えを持ちながら素早く行動を起こす能力は、個人や会社にとって大きなアドバンテージとなります。
また、ChatGPTを活用して何か大きな結論を導き出したとしても、AIがやってくれるのはそこまでです。
実際に行動に起こすかどうかを決めるのはあくまで人間なのです。
③クリティカルシンキング
3つ目は、クリティカルシンキングです。
情報を分析し論理的に考える能力は、多くの情報であふれかえっている現代では、非常に大切です。
子どもたちには、物事を疑い、いろいろな角度から物事を考える習慣をつけさせたいものです。
ここでは、実際にChatGPT自身に、クリティカルシンキングが必要な理由を聞いてみました。
ChatGPTの回答が長くなるので、疲れてきた方は「—ここから—」「—ここまで—」を飛ばしていただければと思います。
—ここから—
なぜ、クリティカルシンキングが必要ですか。ChatGPTを活用する場面を例に挙げて答えてください。
クリティカルシンキングは、情報を批判的に分析し、合理的な判断を下す能力です。このスキルは、情報過多で多様な情報源からの情報が入り混じる現代社会において特に重要です。特に、AIツールやChatGPTのような技術を活用する際に、クリティカルシンキングが必要な理由を以下の点で説明します。
1. 情報の精査と信頼性の評価
ChatGPTを含むAIツールは、多量のデータに基づいて情報を提供しますが、その情報が常に正確であるとは限りません。ユーザーは提供された情報の出典、文脈、そして可能性あるバイアスを理解し、その情報の信頼性を評価する必要があります。たとえば、ChatGPTが提供した健康情報や法的アドバイスに関しては、専門家の意見や最新の研究と照らし合わせて考えることが重要です。
2. 複雑な問題への対応
ChatGPTを利用して複雑な問題の解決を試みる場合、ユーザーは提供される情報だけでなく、問題の根本原因や関連する様々な要因を考慮する必要があります。例えば、企業のマーケティング戦略を立てる際にChatGPTにアドバイスを求める場合、提案された戦略が現実の市場、競争状況、消費者行動といった複数の要素に基づいているかを批判的に分析する必要があります。
3. 決定の根拠の明確化
ChatGPTを使用して意思決定の助けを求める場合、その決定がどのようにして導かれたか、どの情報が重要だったのかを理解することが重要です。例えば、人材採用に際してAIの分析を利用する場合、その推薦がどのようなデータやパラメータに基づいているのかを理解し、それに基づいて合理的な判断を下す必要があります。
4. 新たな見解とアイデアの生成
ChatGPTを使用して情報を得ることは、新しいアイデアや見解を生成するための出発点となり得ます。クリティカルシンキングを通じて、提供された情報を超えて、新たな疑問を設定したり、異なるアプローチを考えたりすることができます。例えば、ChatGPTが提供する歴史的事実に基づき、その影響を現代の問題に結びつけたり、新しい研究の仮説を立てたりすることが可能です。
これらの例からもわかるように、クリティカルシンキングはChatGPTを含むあらゆる情報源を利用する際に不可欠です。これにより、より深い理解と賢明な利用が可能となり、最終的にはより効果的な意思決定につながります。
—ここまで—
どうでしょうか?
かなり具体的に教えてくれています。
そのため、これらの信頼性を評価したり、批判的に分析したりする力がますます求められるでしょう。
④コミュニケーション力・コラボレーション力
4つ目は、コミュニケーション力・コラボレーション力です。
コミュニケーション力はますます必要になると言われています。
デジタルツールを使いこなしながら、効果的にコミュニケーションを取る能力も必要です。
さらに、異なる文化や背景を持つ人々とのコミュニケーションは、グローバル化が進む世界でますます重要になります。
また、コラボレーション力も大切です。
AI時代には、技術が進化したことで、それぞれの専門分野に特化した人物同士が、協力します。
異なるスキルセットを持つ人々が効果的に協力し合うことがますます求められるでしょう。
⑤STEAMの知識とアプローチ
5つ目は、STEAMの知識とアプローチです。
AI時代においてSTEAM「Science(化学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(アート)、Mathematics(数学)」のアプローチはとても大切です。
STEAM教育は科学、技術、工学、アート、数学を統合的にとらえ、これらの分野を融合させることで創造性や革新的な思考を促します。
AI技術がものすごいスピードで発展し続ける中で、STEAMのスキルがなぜ必要なのか、その理由は主に次の5つです。
1. 複合的な問題解決能力
STEAM教育は、いろいろな分野の知識と方法を統合し、より複雑な世の中の問題に対応する能力を育てます。
2. 創造性とイノベーション
アートの要素によって、AIのアルゴリズムやデザインのプロセスにおいて非伝統的な視点や新しいアプローチができるようになります。
3. 技術理解と適応
科学、技術、工学の基本を理解していることは、AI技術の原理や与えるであろう影響を奥深く理解する上でとても大切です。
4. データリテラシーと分析スキル
数学は、データ分析やアルゴリズム設計の基礎であり、AI技術の基礎学力とも言えます。
5. 多様な視点とコラボレーション
STEAM教育は多様な視点を尊重し、異なる専門分野間のコラボレーションを促します。
最後に
「くろすこあ」では、お子さんに”AI時代を生き抜く力”をつけるための事業を展開しております。
子ども向け教育サービス「未来寺子屋こあ」では、STEAM教育に特化した学びのコースを提供しています。
保護者向け家庭教育相談サービス「X-Smile(クロス-スマイル)」では、ご家庭でSTEAM教育をどのように実践すれば良いのかといったご相談を受けつけています。
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