学校以外での成功体験をつませたい方へ

こんにちは!「くろすこあ」中辻です。

いきなりですが、「サードプレイス」という言葉を聞いたことはございますか?

サードプレイスは「第三の場所」という意味で、自宅(ファーストプレイス)や学校(セカンドプレイス)以外で人々が集まり、交流する場所を指します。

コミュニティセンター、公園、習い事などが該当します。

子どもにとってサードプレイスは多くの利点をもたらし、成長に非常に良い影響を与えることがあります。

今回は、サードプレイスのメリットについて、心理学的、脳科学的、そして将来的な観点からお話しします。

目次

心理学的なメリット

まず始めに、サードプレイスの心理学的なメリットをお伝えします。

主に「自己効力感の向上」「社会的スキルの発展」です。

子どもが学校外の活動で成功を経験することは、自己効力感を高める重要な要素です。

自己効力感…自分の力で困難を乗り越え、目標を達成できるという信念

自己効力感は学業だけでなく、日常生活や将来の挑戦にも前向きに取り組む基盤となります。

日本は、国際的に見ても子どもの自己効力感が低いと言われています。

色々な要因がありますが、子どもにとってのサードプレイスが上手く活用なされていないことも1つの要因でしょう。

学校外の活動は、新しい環境やいろいろな年齢層の人々と交流する機会を提供します。

これにより、コミュニケーション能力や協調性などの社会的スキルがつき、他者と効果的に関わる能力が育ちます。

家(ファーストプレイス)と学校(セカンドプレイス)の往復だけだと、どうしても限られた人々との交流にとどまります。

子どもによっては、よほど外向的で誰にでも臆することなく会話できる場合もありますが、一般的に、子どもは似たようなバックグラウンドの人々との交流を選びます。

そのため、サードプレイスのような場所で、不特定の人々との交流は大切なのです。

脳科学的なメリット

続いて、サードプレイスの脳科学的なメリットをお伝えします。

主に「多様な経験からの学習」「ストレス耐性の向上」です。

学校外でのさまざまな活動は、新しいスキルを学ぶために脳を刺激します。

脳は新しい情報や経験によって活性化され、その結果、神経の結合がアップすると考えられています。

これは、脳の可塑性(かそせい)を促し、学習能力を向上させます。

脳の可塑性…脳が経験や学習に応じてその構造や機能を変化させる能力のこと。

例えば、活動によって脳の前頭前野という部分が活性化します。

前頭前野は、計画性や意思決定、問題の解決、行動の制御といった高い次元の脳機能をになっている部位です。

新しい活動に取り組むことは、これらの機能をたくさん使うため、前頭前野の活性化と可塑性の促進を引き起こします。

いろいろな環境にふれることで、子どもはストレスを管理する方法を学びます。

この能力は、脳の柔軟性を高め、将来的なストレスへの対処能力を向上させることができます。

 WHO(世界保健機関)は、2030年にはうつ病が『健康な生活に影響を及ぼす疾病』の第1位になると予測しています。

サードプレイスで、目に見えない小さなストレスから管理していく方法を学ぶことは、これからの社会を生きていくために必要なスキルを身につけることにつながります。

将来的なメリット

最後に、サードプレイスの将来的なメリットをお伝えします。

主に「キャリアパスの発見」「レジリエンスの構築」「ネットワークの構築」です。

学校以外の活動によって、子どもは自分の興味や情熱を見つける可能性が広がります。

子どもの時期の経験は、将来的なキャリア選択に大きな影響を与えることがあり、自分に合った仕事を見つける手助けになることがあります。

なお、ここで言うキャリアパスとは、「医者になりたい」「エンジニアになりたい」といった具体的な職業を指すのではなく、どういった形や順番で経験を積んだり知識を得たりしていくのかといった大きな見通しのことです。

様々な状況での成功体験(だけでなく失敗経験)は、子どもが逆境に強い心になるのに役立ちます。

このレジリエンスは、人生のさまざまな困難に対してポジティブな姿勢を保つのに重要です。

レジリエンス…「回復力」「復元力」などと訳されており、心理学においては「精神的回復力」を表す用語

残念ながら、情報社会では子どもたちは大きな失敗をしません。

ゲームのクリア方法を知りたければ、ボスを倒すためのアイテムを検索することができます。

クッキーを焼いてみようと思えば、美味しく焼ける方法を検索することができます。

カブトムシを捕まえて飼おうと思えば、カブトムシが喜ぶ環境を検索することができます。

サードプレイスで日常とちがう経験を通して、成功や失敗をすることがレジリエンスを高めることにつながるのです。

学校外の活動は、いろいろな異なる背景を持つ人々との出会いの場を提供します。

これにより、子どもは多様な人脈を築くことができ、将来的なチャンスを広げる可能性を高めます。

みなさんも、学校だけでなく、習い事やアルバイト仲間とかけがえのない時間を過ごした経験はございませんでしょうか?

最後に

「くろすこあ」では、お子さんのサードプレイスを提供するための事業を展開しております。

また、お子さんを通じて、親御さんにとってのサードプレイスとなる可能性も大いにあります。

子ども向け教育サービス「未来寺子屋こあ」では、異学年、他校のお子さんと学べるコースを提供しています。

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